結婚を決めたら、まずは「親への挨拶」と「両家の顔合わせ」を成功させましょう。晴れて婚約が整ったら、いよいよ結婚式準備へのステップ。男がやるべきことをきちんと把握して人生の一大プロジェクトをマネジメントしていきましょう!
真摯な態度で臨む
「親への挨拶」
清潔感ある第一印象と
親を安心させる誠意
結婚を決意したらお互いの親に挨拶をしましょう。相手の親に好印象を残せるかが重要です。すでに顔なじみの間柄でも、心構えを新たにきちんとした誠意ある態度で臨みます。最初に良好な関係を築いておくことが、これから始まる結婚準備・新生活を円滑に進める上で重要です。最初が肝心と心得ましょう。
余裕をもって1ヵ月前には連絡を。先方の都合の良い日時を複数あげてもらって調整します。時間帯は昼食後から夕食前の2~3時間を目安に。当日は定刻より前に訪問しないのがマナーです。
手土産を用意する
手土産を持参するのはマナー。予算の目安は3,000~5,000円です。1週間ほど日持ちするものが一般的です。相手の好物、郷土の銘菓や銘酒など、話題になりそうなものも、気遣いがうかがえて好印象です。
②将来設計を彼女と話し合う
事前に考え抜かれた受け答えは彼女の親を安心させます。彼女としっかり話し合い、ふたりの意見として報告しましょう。しどろもどろな伝え方にならないよう、イメトレを重ねておきましょう。
親が聞きたいのはコレ!
「仕事の内容」「結婚後の住まい」「家族について」
③彼女から親の情報をヒアリング
親と理解し合える関係性を築けるかどうかが重要です。相手と共感できそうなところや、盛り上がれそうな話題を自分なりに考えておきましょう。親の話を引き出すような、会話を心掛けましょう。
知っておきたい親の情報!
「年齢や職業」「趣味、性格」「食習慣(好物など)」
④礼儀としての身だしなみ
仲間うちではおしゃれが第一でも、親が求めるのは何よりも清潔感ときちんと感。爽やかさを意識し、彼女の親が娘を任せられると安心できるよう、細部まで気を遣いましょう。
親が見ているのはココ!
「服装」「顔周り」「靴・靴下」
良好な両家関係を築く
「顔合わせ食事会」
両家が仲良しになる
最初で最大のチャンス
主流となっているのが、両家の親睦を深めることが目的の「顔合わせ食事会」。決まりごとはありませんが、両家の親を立てて地域のしきたりや伝統をできるだけ尊重したいところ。後から、「実はこうしてほしかった」といった親の不満の声が出ないように、両家の希望を調整しましょう。
①日取りと場所を決める
挙式予定から1年~半年前までの両家の都合の良い日を選びましょう。会場については両家の集まりやすい立地であることに加え、お店選びも慎重に選びましょう。周囲の声や視線が気にならない個室のあるお店がベストです。
②当日の進行、内容を決める
和やかな雰囲気での会食だけでいいのか、儀式的な意味合いをもたせるのかなど、前もって親に確認しましょう。当日はふたりが主導の会であっても、進行の内容を事前に親に伝えて同意を得ておきましょう。
当日の流れ
[両家が集合する]
初対面の親同士だけが鉢合わせしないよう、ふたりが先に到着しておくか、ふたりが親を連れてくるようにすれば安心です。
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[男性から挨拶]
両家が揃う場を設けられたことの感謝と、ふたりの結婚に了承してくれたことのお礼を述べましょう。
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[家族紹介をする]
男性側から女性側の順番で進めます。自己紹介形式でもいいですが、ふたりがそれぞれの親を紹介するとスムーズです。
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[婚約記念品の交換]
結納まではいかなくても、婚約記念品の交換を行うと儀式らしさが増します。婚約の誓いの言葉を述べるのも素敵です。
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[会食、会談を楽しむ]
和やかに会食を楽しみながら両家の親睦を深めましょう。お酒が足りているか、親が飲み過ぎていないか、目配り、気配りをしましょう。
③盛り上がる話題を用意する
親たちが初対面というケースがほとんどなので、緊張して途中で会話が途切れることがないよう、当日のイメージを膨らませ、和やかな雰囲気で両家の親が盛り上がれるような話題を用意しておきましょう。
場が盛り上がるアイテム
「婚約指輪」「家族アルバム」「カメラ」
今後の付き合い優先
「招待ゲスト選び」
招かれる人へ配慮して
リストアップは慎重に
招待客の顔ぶれ(年齢層や関係性)によって披露宴の雰囲気が左右されることもありますし、お招きする方々は今後も大切にしていきたい人ばかりのはず。招待された側にもある程度負担がかかることも考慮して、リストアップしましょう。招待漏れは一番失礼なことだから慎重に決めましょう。
結婚式の準備はゲストリストの作成が最優先です。親族・仕事関係・友人の3つのカテゴリーに分けリストアップ。特に新たな親族になる家族・親戚の情報は親に協力してもらい漏れなくリストにして両家で共有します。家系図アプリを利用すれば視覚的に分かりやすくなります。招待予定のゲストの顔ぶれが見えてくれば、会場選びや挙式・パーティスタイルを決める材料になります。
②職場の報告は順番が大切
職場内における結婚報告は、招待客を決めてから行います。同時に主賓、乾杯の挨拶をお願いしたいと依頼するのがベストです。基本的に「直属の上司」→「他部署の上司」→「先輩」→「同僚」という順番がセオリーです。
リードする場面はココ!
「結婚式のお金」
神経を使う見積りは
綿密な計算能力で解決
結婚式にかけられる予算を見積り、オーバーしないように調整、管理するのが男の役目です。一方で女性は結婚式への憧れが強い分、ついつい贅沢をしがち。花嫁の希望を叶えながら、しっかり予算コントロールすることが理想的です。お金の交渉、調整、管理は任せてもらいましょう。
結婚式は出費も大きいですが、ご祝儀や援助金、お祝い金といった収入もあります。特に、親からの援助金は多額のため、「見込み違いだった」なんてことにならないように親に相談しましょう。両家の費用分担、支払い時期などお金に関することはすべて把握しましょう。
必要なお金のシミュレーションをして不足額を把握する
「結婚式にかかる費用」=「貯蓄金額」+「親からの援助」+「ゲストからのご祝儀予想」→「必要なお金はあといくら?」
②かけ所、削り所を見極める
数字が苦手な彼女に代わって見積りをチェックしましょう。1項目ずつ読み込み、計算するのは男性の得意分野。予算の上限を把握したうえで、こだわりどころを見極め、最後の調整まで責任をもってしっかり行いましょう。
平均金額
●結婚式総額費用 527.2 万円 ●ご祝儀平均総額 383.4 万円
男の意見もはっきり言う
「会場選び」
挙式やパーティの雰囲気
招待するゲストをイメージ
やりたいこと、ゲストのことを考えて重要視する優先順位や、予算などふたりでよく話し合い、方向性を決めましょう。会場選びは、彼女に任せきりにせず、率先して雑誌やWEBで情報収集を。希望にあった会場を3~5つセレクトして、会場見学のスケジュールまで管理しましょう。
会場見学の予約からはじまり、仮予約、本契約など担当者とのやりとりは、男性がリードしてスムーズに進めましょう。女性が言いにくい事や新婦の希望を担当者に伝えるのは男性の役割です。
②ウエディングフェアに参加予約する
ウエディングフェアとは、結婚式の本番さながらの演出を体験できるイベントの総称です。雑誌やWEBではわからない、料理の味や施設の充実度、スタッフのサービス力などがチェックできるので、会場決定の決め手になります。
フェアの種類
「試食会」「模擬挙式」「相談会」
③比較・検討項目を整理する
見学した会場を比較、検討するためにポイント表やチェックリストを使って、迷っている彼女が決めやすいように導いてあげましょう。共有で使えるアプリを利用するのもおすすめです。
男らしく締めくくる
「謝辞」
溢れる思いを冷静に
自分の言葉で伝える
花束贈呈などの感動セレモニーに続いて、新郎の謝辞で閉宴へ。丁寧な言葉で述べる必要はありますが、決まりきった言葉ばかりだと印象の薄い挨拶になってしまいます。結婚に際しての心情や感謝の気持ち、新生活への抱負などを自分の言葉で話すと、ゲストの心に残る挨拶になります。
スマートな謝辞の一般的な構成
[冒頭]
出席してくれたことへのお礼を伝え、当日の謝辞や温かい言葉に対してあらためて感謝を述べます。
[中間]
結婚式を振り返っての感想。当日のエピソードを語ってもOKです。またこれからふたりがどんな夫婦になりたいのか、抱負も述べましょう。
[結び]
結びの言葉はオーソドックスに。ゲストを気遣う言葉や、「変わらぬお付き合いを…」という定番の言葉の組み合わせでも綺麗です。