身のこなしがエレガントな人は、美しい存在感を放つもの。当日だけ取り繕おうと思っても、身に付いていないものは出てきません。基本の動作は習得して、エレガントな振る舞いを一生あなたのものにしましょう。
1.立ち方
すべての立ち居振る舞いは、美しい立ち姿から。正しい姿勢は見た目の美しさだけでなく、相手に好印象を与える効果も。鏡の前にふたりで立って、理想の姿勢を研究してみましょう。
[新婦] 背筋を伸ばすコツは、頭のてっぺんで天井から吊られているようなイメージです。頭から首、胸、腰へと一本の線が貫く感じで。
[新婦] 首筋を長く見せるつもりで姿勢を正しましょう。あごが前に突き出ないように注意!
[新婦] 胸を張るには前に突き出すよりも、両肩をやや後ろに引くイメージで。緊張すると肩に力が入りがちなので、リラックスを心がけましょう。
[新婦] 肋骨をぐっと開くイメージで胸を張りましょう。胸を張りすぎておなかがぽっこり出ないように、腹筋も軽く締めましょう。
[新婦] 「姿勢を正しく」「胸を張って」と意識するあまり、後ろにのけぞらないように気をつけましょう。
[新郎] 手袋は軽く握る程度でOK。反対側の手は指をそろえて、ズボンの縫い目に中指を沿わせるイメージで。
[新郎] かかととかかとをくっつけて、つま先は自然に開いて立ちます。体重はやや新婦側にあずけて、寄り添うように。
[新郎] ボリュームあるドレスで重みがあるときは、脚を開いてしっかり立ってOK。スレンダーやマーメイドなど、脚のラインが分かるドレスは、かかとをつけて片側を軽く引き、いわゆる「モデル立ち」に。
立ち姿のポイントはブーケ!
ブーケの高さはおへそのあたり。肩の力を抜いてひじを軽く開き、腕とボディの間に三角〜ひし形の空間を作るとウエストがほっそり見える効果も大!
ブーケを低く持ちすぎるのは姿勢を悪く見せるもと。なで肩・猫背に見えるばかりか、だらりとだらしない印象になることも。ウエストラインのメリハリも消滅!
立ち姿のポイントはブーケ!
ブーケの高さはおへそのあたり。肩の力を抜いてひじを軽く開き、腕とボディの間に三角〜ひし形の空間を作るとウエストがほっそり見える効果も大!
ブーケを低く持ちすぎるのは姿勢を悪く見せるもと。なで肩・猫背に見えるばかりか、だらりとだらしない印象になることも。ウエストラインのメリハリも消滅!
2.歩き方
ふたりそろって歩く姿は、何かと注目されるもの。挙式や披露宴の入場・退場など、見せ場になることも多いので、コツを覚えて、美しく歩けるように練習しておきましょう!
[新婦] あごは軽く引いて、突き出さないように。目線は遠くを見るようにします。
[新婦] 歩き始めてからも猫背は要注意! 軽く肩を後ろに引いて、胸を開くように。
[新婦] 手は、ひじの内側から指先が見える程度に組むと◎。腕を絡ませるほど深く組むのはNGです。彼の歩調が速すぎる場合などは声をかけるよりも指先で合図したほうがスマートです。
[新婦] ブーケの位置は歩き出しても変わらない。歩くたびに上下したりしないようにしっかりキープしましょう。
[新婦] 歩幅は普段よりも狭く。また、彼よりも半歩後ろをついて歩くようにすると、歩きやすいし見た目もきれいです。
[新郎] 新婦同様、あごを軽く引き、目線は遠めに。周囲にゲストがいるときは、無視しないで目線を合わせて会釈をしましょう。
[新郎] 手は軽くにぎって、おなかのあたりに添えておきます。
[新郎] 新婦の腕をとった左腕はまっすぐ下ろしてひじを軽く曲げ、脇は締め過ぎないようにしましょう。
[新郎] 新郎は新婦の半歩前を歩いてエスコートしましょう。慣れないドレスで歩きにくいはずなので、相手のペースに合わせてあげましょう。遅すぎても歩きにくいので、試着の際などに練習してみるのもおすすめです。
スレンダードレスで歩くときは
脚のシルエットが分かりやすいので、美しく歩く意識を持ちましょう! 一本の線の上を歩くように。左右の脚をクロスさせながら歩くイメージ。ドレスの裾は蹴り上げず、つま先から着地するようにします。内側のくるぶしを見せるつもりで「モデル歩き」をしましょう。
ふんわりドレスで歩くときは
ドレスが重い場合、よろけないように注意しましょう。左右の脚をやや開き、5~6cm幅ぐらい開いて歩くイメージでOKです。裾が長くて不安なときは、つま先でパニエ(ペチコート)を蹴り上げるようにしましょう。細すぎるヒールはじゅうたんにめり込むことも!太めのヒールで安定感のあるものを選びましょう。
スレンダードレスで歩くときは
ふんわりドレスで歩くときは
脚のシルエットが分かりやすいので、美しく歩く意識を持ちましょう! 一本の線の上を歩くように。左右の脚をクロスさせながら歩くイメージ。ドレスの裾は蹴り上げず、つま先から着地するようにします。内側のくるぶしを見せるつもりで「モデル歩き」をしましょう。
ドレスが重い場合、よろけないように注意しましょう。左右の脚をやや開き、5~6cm幅ぐらい開いて歩くイメージでOKです。裾が長くて不安なときは、つま先でパニエ(ペチコート)を蹴り上げるようにしましょう。細すぎるヒールはじゅうたんにめり込むことも!太めのヒールで安定感のあるものを選びましょう。
3.座り方
余興やスピーチに夢中になる間、ついつい緊張の糸が切れてだらしない姿勢に…! そんなふたりの姿を、ゲストはばっちり見ています。立つ・座る動作も優雅に落ち着いて振舞いましょう。
[新婦] 椅子に座っていても背もたれにはもたれないこと。リラックスしてもいいけれど、背筋と首筋を意識するのは忘れずに。
[新婦] ふたり並んで座るときは、立つとき同様、彼にやや寄り添うように。体の位置が多少斜めになるぐらいがきれいです。
[新婦] ボリュームのあるドレスの場合は関係ありませんが、マーメイドやスレンダーなど、脚のラインがわかるドレスの場合は、膝を花婿の側に倒して。逆につま先を反対側に流すようにすると脚長に見えて美しい印象になります。
[新郎] 花嫁同様、花婿も椅子にはもたれないこと。肩の力を抜いてリラックスしながら、胸はやや張り気味に、背筋を伸ばしましょう。
[新郎] 手は軽く握り、自然に太ももの上に置きましょう。
[新郎] 脚は自然な角度に開けばOK。膝は90 度よりややゆったり。つま先が膝より少し出るように座りましょう。
普段から身につけたい!
立つ〜座る 美しい動作
椅子の前に立ったら、ゲストのほうをまっすぐ向いたまま、姿勢を正してスタッフが椅子を押してくれるのを待ちましょう。このときも周りをきょろきょろしないこと。
後ろから押された椅子が脚に触れたら、そのままゆっくり、まっすぐ腰を落とします。後ろにお尻を突き出さないこと。上半身はあくまでもまっすぐに、顔も前を向いたままにしましょう。
椅子に腰かけたら、座る位置を直す程度に動いてもOK。どっかりと深く座らないこと。スカートの裾はスタッフが整えてくれるので気にしなくても大丈夫です。
普段から身につけたい!立つ〜座る 美しい動作
椅子の前に立ったら、ゲストのほうをまっすぐ向いたまま、姿勢を正してスタッフが椅子を押してくれるのを待ちましょう。このときも周りをきょろきょろしないこと。
後ろから押された椅子が脚に触れたら、そのままゆっくり、まっすぐ腰を落とします。後ろにお尻を突き出さないこと。上半身はあくまでもまっすぐに、顔も前を向いたままにしましょう。
椅子に腰かけたら、座る位置を直す程度に動いてもOK。どっかりと深く座らないこと。スカートの裾はスタッフが整えてくれるので気にしなくても大丈夫です。
4.お辞儀
お辞儀をする場面は非常に多いです。会場全体に向かって、あるいはゲスト1人ひとりに対して…。お辞儀は、感謝の気持ちをこめてするもの。美しく、気持ちの伝わるワンシーンにしたいですね。
[新婦] 頭だけをがくん、と落とすのではなく、首筋をそのままに上半身を倒すイメージでお辞儀をしましょう。視線は同じく床へ、目は伏し目がちにするときれいです。
[新婦] 背筋が丸くならないように注意! 背筋・首筋はまっすぐのまま、お辞儀の角度は15 度程度でOK。鏡の前で練習して、体に覚えこませましょう。
[新婦] 上半身をかがめるからといって、ブーケの位置は下げなくてもOK。おへその辺りにブーケをおいたまま、ブーケを始点に上半身を倒すイメージです。
[新郎] お辞儀する間、視線は足元から1mほど先の床を見るように。相手の顔を見続ける必要はありません。
[新郎] お辞儀するときに手は前に出さなくてOK。腕はだらんとさせず、両手は体の両サイドに沿わせるように、指先をそろえましょう。
ビスチェドレスでお辞儀するには?
ビスチェスタイルやデコルテの深いドレスの場合、お辞儀をすると胸元が見えそうに! そんなときは腰を折らず、膝を曲げてまっすぐしたにかがむお辞儀も綺麗です。この場合も、お辞儀の最中は目を伏せて、楚々とした表情で。
猫背+あご突き出しは見苦しい
丁寧にお辞儀しようと思うあまり、相手の顔をじっと見たまま頭を下げてしまうと、イラストのようなことに…。あごが突き出たり、猫背になったりするので、相手の顔を見るのはお辞儀の前と後だけにしましょう。
ビスチェドレスでお辞儀するには?
猫背+あご突き出しは見苦しい
ビスチェスタイルやデコルテの深いドレスの場合、お辞儀をすると胸元が見えそうに! そんなときは腰を折らず、膝を曲げてまっすぐしたにかがむお辞儀も綺麗です。この場合も、お辞儀の最中は目を伏せて、楚々とした表情で。
丁寧にお辞儀しようと思うあまり、相手の顔をじっと見たまま頭を下げてしまうと、イラストのようなことに…。あごが突き出たり、猫背になったりするので、相手の顔を見るのはお辞儀の前と後だけにしましょう。